カフェラテやラテアートにおけるミルクの温度の考え方をバリスタが解説

今回はカフェラテやカプチーノ、またラテアートとは切っても切り離せないミルクの温度について、自分の考えを話していこうと思います。
ただ先に前提として、このミルクの温度に関しては様々な意見や考え方があるので「こういった意見もあるのか」程度に読んで頂ければ幸いです。
自分も何年もカフェを淹れていますがミルクの温度に関しては【何を重視するか】によって明確な正解はないと思っています。
それでは早速本題に入っていこうと思います。
カフェラテはそもそもぬるい飲み物

まず一番初めに知っておいて欲しいことが、
「カフェラテはぬるい飲み物」だという事です。
この理由としてはミルクは60℃~65℃ぐらいが一番ミルクの甘みや風味を感じる事ができるからです。
逆に65℃を超えてくるとミルクのたんぱく質が変異して甘みや風味が落ちてしまいます。
なので本場のイタリアでもカプチーノなどはそのぐらいの温度でぬるく提供されます。
カフェ好きなあなたならカフェでカフェラテやカプチーノを注文して、お店によって熱かったりぬるかったりした経験があるのではないでしょうか?
その理由に関しては次の項目で話しますが、まずは前提として『カフェラテはぬるい飲み物』という事を覚えておいて欲しいです。
そして自分の想定していたドリンクが出てきたとしてもそれはそのお店の考えがあってのものだと理解してもらいたいと思います。
日本人は熱い飲み物を好む傾向にある

先ほどの項目で「カフェラテはぬるい飲み物」という話をしましたが、それでは何故お店によって温度の変化があるのでしょうか?
それは日本人は昔から熱々のお茶などを飲む習慣があるのでホットドリンクというと熱々の飲み物を想像して好む傾向にあるからです。
一言で言うとこれが一番の理由です。
自分もカフェに立っていると「カフェがぬるい!」とクレーム気味に言われたりします。
そしてそんな時に「カフェラテはぬるい飲み物なのでこういったものなんですよ。」と説明しても中々納得できませんよね。
なのでミルクの甘みや風味を犠牲にしてまでも日本人の好みに合わせて熱めのミルクで提供しているお店も沢山あります。
面白いもので一番美味しいぬるめのカフェラテを出すと「ぬるい!」と言われる事は多いのですが、熱々のカフェラテを出して「カフェラテが熱すぎる!」と指摘された事は一度もありません。
それほど日本人にとっては「ぬるいドリンク」というのは不快に感じる方が多いのだと思います。
(かく言う私自身も実はミルクの温度が高めのカフェラテやカプチーノの方が好きだったりします。)
なので一番適正なのは65℃ぐらいのミルクだと理解していても、こうした理由からそれぞれのカフェの方針でミルクの温度を決めていると考えられます。
ラテアートにおけるミルクの温度
これまでミルクの温度は60℃~65℃とぬるめの温度が適正であり、また日本人は熱いドリンクを好むという話をしてきました。
ではこれからは「ラテアート」をやる上でのミルクの温度に関して話していこうと思います。
実はこのラテアートに適したミルクの温度に関してもバリスタそれぞれの好みもある為「これ!」という正解はありませんが一つの意見として読んでみて下さい。
ミルクの温度が低すぎる場合
まずミルクの温度が低い場合です。
この低いという定義は先ほどのミルクの適正温度65℃前後を基準とします。
ラテアートを描くに際して、ミルクの温度が低い場合は基本的にミルクが流れやすくゆるゆると形にならない傾向があります。
なのでミルクが流れ過ぎる、ミルクが乗らない、ぐにゃぐにゃになって形にならないといった方はミルクの温度が低すぎる可能性があります。
自分の経験からもミルクの温度が低いとかなり丁寧に注がないと形が崩れてしまったり流れ過ぎてしまいます。
では適正温度のミルクの基準はどんなミルクかと聞かれると、ラテアートの流れも作り易いだけでなくミルクの表面もテカテカと美しく、口当たりも美味しいものになります。
ミルクの温度が高すぎる場合
逆にミルクの温度が高すぎるとどうなるか?
これは先ほど話した日本人好みのカフェラテやカプチーノを作る時はこういった場合になります。
ラテアートをする際に、ミルクの温度が高すぎるとミルクが重く流れにくくなります。また全体的にモコモコとした重めのラテアートになりがちになります。
口当たりもミルクの温度が低めのものに比べてふわっとしたものに感じます。
これは電子レンジなどで牛乳を温めた時に表面に膜ができるように、温め過ぎるとミルクが硬くなってしまうのも理由の一つです。
なので美しいラテアートを描く事が目的ならあまり温度を高くする事はお勧めできません。
ただ中々ミルクが乗らないといった方はミルクの温度を上げてみるともしかするとミルクが乗るようになるかもしれません。
まとめ

このようにミルクの温度をどうするか?一つだけでも様々な考え方があります。
純粋なドリンクの甘み風味を考えるならやはり日本人の感覚からすると「ぬるいミルク」がベストになりますが、日本人の好みの温度に合わせようとすると「熱めのミルク」の方が正解とも考えられます。
ではどのようにするのが一番なのか?
それはまたそのカフェの個性の一つになるのだと思います。
本当にたまにですが、ラテアートも美しく、だからといってぬるすぎないといった自分にって完璧なカフェラテと出会う事があります。
そういったベストは人によって違うはずです。
なのでそういった自分にとってのベストを提供してくれるカフェを見つける為にカフェ巡りをするというのもカフェ巡りの楽しみの一つではないでしょうか?
それでは今回はこの辺で終わりたいと思います。
また興味のある記事などありましたら是非読んでいってみて下さい。
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