コーヒーカップの形状や厚みの秘密。カップによって味や香りが変化する?!

普段何気なく使っているコーヒーカップやマグカップ、そしてラテボウル。

実はその形状や厚みにちゃんとした理由があるのを知っていますか?

ただ単にお洒落でかわいいからそういった形になっている訳じゃないんです。

でもコーヒーカップの形は数えきれない程の数があって、全部を細かく解説すると長く逆にややこしくなってしまうので今回はコーヒーカップでポピュラーな3形状を例にとって説明していきたいと思います。

そして今回注目するのは

  1. 厚み
  2. 飲み口の形状

この二つのポイントです!

まずはこの「厚み」と「飲み口の形状」の特徴をみていって、その後に実際のカップを見ながらそのカップがどういったコーヒーに適しているかを見ていきましょう!

この記事を読めばカップ選びの基本が理解できるようになります。

理解してしまえば特に難しいものではないので、それでは一緒にみていきましょう!

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カップの「厚み」と「飲み口の形状」の特徴

それではまずカップの「厚み」と「飲み口の形状」がコーヒーの味や香りにどういった影響を与えるかをみていきましょう。

【カップに厚みがある】

  • 飲み口が厚いとコーヒーの苦みやコクを感じやすく、濃厚な広がりを感じる事ができる。
  • 保温性が高い

【カップが薄い】

  • 飲み口が薄いと酸味やキレを感じやすくなる。
  • 保温性が低い(冷めやすい)

【飲み口の形状がストレート】

  • 飲み口がストレートだと苦味やコクを感じやすくなる。

【飲み口の形状が外側に反っている】

  • 飲み口がかえっていると酸味やキレを感じやすくなる

飲み口の厚さや形状でこのように味や香りの感じ方が違うのは、飲むときのカップと唇の触れ方、口の中への液体の入り方が変わってくるからです。

舌には苦味や酸味を感じたりする場所があって、口への流入の仕方が変わると一番初めに舌のどの部分に触れやすいかが変わります。

それによって同じコーヒーでも飲んだ時の印象がガラっと違ってきます。

カップの形状はそうした事を考慮して作られ、私たちはそれを使い分けていきます。

とまあ、理論では上記のようになるのですが少し難しいので実際のカップを例にとって説明していきたいと思います!

ラテボウルの特徴

カフェラテなどエスプレッソドリンクよく使われるラテボウルです。

それでは先ほど説明したカップの厚みと飲み口の形状に注目してみます。

ラテボウルは基本的に陶器部分が厚めに作られています。そして飲み口はストレートです。

これはエスプレッソの濃厚なコクや苦みを感じやすく、また保温性が高く冷めにくいという特徴のカップになっています。

面白いことにティーカップのような薄いカップでカフェラテを作って飲むとラテボウルで飲むようなエスプレッソの重厚感や広がりではなく、香りや酸味などそういった部分が目立って感じられるようになります。

濃厚なエスプレッソの飲むのにはこの厚みのあるカップが最適な訳です。

ちなみにエスプレッソソロを飲むときのこうしたデミタスカップは飲み口が広がっているものもあります。

これはエップレッソのコクや苦みだけでなく、香りや酸味も感じやすくさせる狙いがあります。

一口でグッと飲みやすいのもありますよね。

コーヒーマグカップ(厚め)

そしてこちらはコーヒーマグ(厚め)になります。

このカップの形状は陶器部分が厚め、そして飲み口はストレートです。

そしてこのカップの特徴は先ほどのラテボウルと同じくコーヒーの苦みやコクを感じやすく、保温性の高いカップになっています。

ただこちらのカップは全体の形が「台形」になっていて飲み口が底より狭く作られています。

これによりコーヒーを飲む際の香りを感じやすくしています。

なのでこのカップはよりコーヒーの香りを感じたいドリップコーヒーに向いています。

そしてもっと対象を限定するならコクや苦みを狙った「中煎り~深煎り」の豆と相性がよいカップになります。

もちろんカフェラテなどを飲んでもいいですが、ラテアートもやりにくいしラテ系のドリングはラテボウルの方が口に運びやすいしたっぷり飲みやすいです。

コーヒーマグカップ(薄め)

そして最後にこのコーヒーマグ(薄め)をみていきましょう。

このカップの形状は陶器部分が薄めで飲み口も広がっています。

先ほどのコーヒーマグ(厚め)とは真逆のカップでこちらはコーヒーの酸味やキレ、香りに特化したカップになっています。薄いので保温性も低めです。

ではこうしたカップはどういったコーヒーに適しているかというと、

酸味やキレ、香りを狙った「浅煎り」の豆と相性がとても良いです。

また風味豊かなスペシャリティコーヒーを飲むのにもいいです。

自分も酸味系のコーヒーを飲む時などはこのカップを使っています。

自分のお気に入りのカップで飲むのが一番!

ここまで「カップの厚さと形状における特徴」をみてきました。

それぞれのカップで飲みたいコーヒーの種類、どういった豆を飲むかによって得意分野があることが分かりました。

沢山カップを持っている方は色々なカップで意識して飲み比べをしてみるとその違いに気づくと思います。

ただ個人的な結論としては「好きなカップで飲むのが一番!」になります。笑

コーヒーは楽しく美味しく飲む為のものなので、一番はお気に入りのカップの飲むのが一番です。

その方が気分も上がるし、カップの形状以上に美味しく感じると思います!

ただ今回お話したようなカップの厚さや形状によって味が変化するという事は頭に入れておいて損はありません。

今後のカップ選びの基準になったり、今日は浅煎りの豆を淹れるから薄めのこっちのカップ、深煎りだからこっちで飲もうかなといった楽しみ方も生まれてきます。

そうした楽しみもコーヒーの楽しみ方の一つです。

では今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

また記事内に上げているカップは別記事でも紹介していますので、他の記事も合わせて読んでいって下さい。

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この記事を書いた人

norino
norino
barista/cafe
普段はエスプレッソ専門。自宅ではハンドドリップ、フレンチプレス。
自身の知識と経験から特に初心者~さんにコーヒーの楽しみ方をお伝えしていけたらと思っています。