現役バリスタがDeLonghiデディカアルテを実際に使ってみた評価・レビュー

こんにちは、現役バリスタnorinoです。

自分はいつもお店でもエスプレッソマシンを扱っていて、エスプレッソコーヒーに関しては謂わば専門の分野になります。

そんな自分が今回初めて家庭用エスプレッソマシンであるデロンギ・デディカ・アルテ(DeLonghi DEDICA ARTE)を購入したのでその実際の使用感、レビューなどをしていきたいと思います。

また今回は基本情報といったものはなるべく省いて、実際にエスプレッソを抽出してスチームミルクを作り、ラテアートまで可能なのか?を中心にお伝えしていきます。

恐らくこの記事を読んでくれている方の多くはそこが一番知りたい箇所だと思います。

なので最後まで読んで頂ければこのデディカアルテの性能や一連の作業工程など実際に自分が淹れる際のシミュレーションになると思います。

ちなみに購入してからエスプレッソの調整も含めて何度か使用してみた時点でのレビューになります。

これからこのデディカアルテを購入しようかと考えている方は参考にしてもらい、また別のマシンとの比較にして欲しいと思います。

また細かい基本情報や値段などはこちらリンクを貼っておきますのでこちらでチェックしてみて下さい。

自分はAmazonが4万円ちょっとで最安値だったのでAmazonで購入しました。

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目次

今回の目次はこちらになります。

また今回はこのデディカアルテと一緒に買ったソリスグラインダー・スカラプラスsk1661を使用していきます。

このグラインダーに関しては別記事で詳しく書いているので興味のある方は是非そちらも読んでみて下さい。

デロンギ公式オンラインストア

デディカアルテの特徴

それではなぜ、自分が数ある家庭用エスプレッソマシンの中からこのデディカアルテを選んだのかを説明していこうと思います。

まず自分が家庭用エスプレッソマシンを購入するに際して重視した点はスチームミルクの作りやすさです。

自宅でエスプレッソマシンを購入しようと考えている方は自分のようにエスプレッソだけでなくカフェラテ、カプチーノなどを飲みたいと思っている方が殆どだと思います。

なのでこのスチームの性能が非常に重要になってきます。

自分もエスプレッソマシンの候補がいくつもある中でInstagramやYoutubeで調べて、このデディカアルテの特徴でもある、

  • スチームノズルが長い
  • 前の型のデディカよりスチームのパワーが強くなった

この点を期待して購入しました。

家庭用エスプレッソマシンではスチームのパワーが弱く上手にスチームミルクが作れないというイメージがあったのでその点を重視しました。

値段を出せばもっとパワーの強いマシンもありますが、この4万円台の価格と性能を考慮して自分はこのデディカアルテを選びました。

起動から抽出準備まで

それでは早速実際に動かしていきたいと思います。

まずはマシン後ろに付いているこの給水タンクに水を淹れていきます。

MAXの目盛りまで1リットルの水が入ります。

やってみた感じだとエスプレッソを抽出してスチームを作ってカフェラテを作る作業だとこの一回の給水で4~5杯ぐらい作れます。

取りつけ、取り外しは簡単でカチッと音が鳴ればしっかりと装着できています。

そして側面にある電源スイッチを入れてマシンを起動させます。

すると左と真ん中のスイッチが点滅し始めます。

この点滅が終わって点灯すると準備ができたサインになります。

電源ONにしてからこの準備ができるまで約40秒でした。

早くないですか?!自分はあまりの速さにビックリしました。

ただマシンはまだ冷えたままなのでまだ抽出はせずに一回お湯を空出ししてマシンを温めます。

そしてエスプレッソ抽出口からお湯を出して温めたら今度はスチームの方も温めていきます。

一番右のボタンを押すとエスプレッソ抽出からスチームに切り替わります。

このスチームボタンもはじめ点滅していて点灯するまで待ちます。

その待ち時間はわずか15秒でした。

ピッチャーにミルクを入れて準備していたらすぐに経ってしまう時間です。

そして深めのピッチャーやカップなどにノズルを刺して2~3秒ほど空蒸かしします。

これが水抜きとスチームノズルの温めになります。

  • 電源のスイッチを入れてから抽出準備okまで約40秒
  • スチームに切り替えてからの待ち時間は約15秒

こうしてマシンを温めたら抽出準備完了です!

エスプレッソ抽出

それでは早速エスプレッソを抽出していきます。

今回はブラジルのブレンド中深煎り15gで抽出していきます。

この15gというのはこのデディカの説明書に推奨として書いてあるグラムになります。

51㎝ポルタフィルターにタンピングして線より少し下ぐらいなります。

これグラムを減らして何度かやってみたんですけど中々上手くいかずに今のところはまだこの15gが最適かなと思っています。

グラインダーの挽き目に関しては上記でも紹介したソリスsk1661の記事に詳しく書いているのでそちらをチェックしてみて下さい。

真ん中のボタン、二杯分のボタンを押してダブルショットで落としていきます。

ボタンを押すと蒸らしのお湯が少し出て一旦止まり、そのあと本抽出が始まります。

この蒸らしの賛否はどうあれ、

温度や味も含めて家庭用のマシンとは思えないぐらいしっかりクレマも立つエスプレッソを抽出してくれます。

多少雑味が強く出る感じがするのですが、その辺はこれからの調整で何とかなりそうな気がしています。

抽出の失敗例

購入してから数回目、グラインダーの調整をしている時の画像ですがちょっとでも挽き目が細かすぎるとこうして全く抽出されない感じになってしまいます。

家庭用マシンでやはりパワーが弱いのでちょっとした挽き目でかなり抽出が変わってくる印象です。

ただ一回グラインダーの目盛りを決めてしまえば今回ぐらいのエスプレッソを抽出することができるようになります。

人それぞれ味の好みもあると思うのでそこは頑張って調整していきましょう。

スチームミルク作り

ではそのまま続けてカフェラテを作る為にスチームミルクを作っていきます。

一番右のボタンを押してスチームに切り替えます。

15秒程待ってボタンが点灯したら別のカップかピッチャーに数秒スチームを出して水抜きをします。

自分は20オンスのピッチャーに慣れているので大きなピッチャーを使うのですが、それでもちゃんと奥までノズルが届いています。

これが前の型のデディカだと350mlのピッチャーを使わないとノズルが届かないなどの苦労があったみたいです。

後は問題のパワーですが、個人的には思っていたより強くミルクもちゃんと回って攪拌できています。(コツが必要!)

スチーム時間を計ったところ、平均で40~60秒ぐらいで温まる感じです。

ちゃんとラテアートも描くことができます。

ただやはりこのスチームが一番の難敵で、自分もまだ完全に納得できるミルクを作ることができていません。

ただInstagramやYoutubeをみているとできている人はちゃんとできているので、後は練習あるのみだと思います!

もしこれからこのデディカアルテの購入を考えている方は一緒にラテアートも頑張っていきましょう!(#^^#)

購入した初日に何度かスチーム練習を撮ったものをInstagramに上げているので興味があれば見てみて下さい。

お手入れ

これは業務用も家庭用も同じですが日々の片づけやお手入れが簡単なのに越した事はありません。

手入れが大変だと面倒くさがり屋の自分はあまり触らなくなってしまうと思います(^-^;

まずエスプレッソの抽出口は軽くお湯を出して綺麗な布などで拭いて、再度お湯を出すだけでokです。

これは非常に楽で助かりました。

ただ問題はこのスチームノズルで、牛乳を温めたあとは必ずこうしてミルクが固まって残ってしまいます。

これは説明書にも書いてありますが、水を入れてそれを沸騰するぐらいまでスチームします。

そうする事でミルクがふやけて布などで拭けば綺麗に取ることができます。

この時にティッシュなど紙で拭かないようにして下さいね!

そうすると熱で紙がノズルに張り付いてそれを取るのにまた大変になりますので(^-^;

後はマシンの付属品にこのノズルに差し込んで詰まりを防ぐピンが入っているのでこれで吹き出し口をグリグリやれば完了です。

思ったより簡単でした!

仕様が不明・不便な点

ここまでエスプレッソを抽出してスチームミルクを作ってラテアートまでちゃんとできる事を見てきました。

ただ使用していて不便だと思う点が一つ。

一回エスプレッソを抽出してスチームをした後、二杯目を作ろうとする時にエスプレッソ抽出のボタンが点滅したままで準備完了にならないんですよね。

なので今は一杯作ったら一回電源を落として、また入れなおして二杯目を作っています。

その時はもうマシンは温まっているので電源を入れなおしたら起動待ちもなくすぐに使えるのですが、これが仕様なのかどうなのかが謎です。

まあ電源を入れなおす手間だけで二杯目以降も普通に問題なく抽出できるのでいいのですが、それだけが実際に扱っていて不便だと思う点です。

※2023年8月1日追記※

説明書をよく読んでみると、スチームを使って再度抽出モードにするには一度スチーム管内部の水(お湯)抜きをする必要があると書いてありました。

なので水抜きをするか、一度電源を入れなおすか。

どちらにしても連続して二杯目を作るのにはワンクッション必要になります。

まとめ

さて、これまで実際カフェラテを作るまでの工程を一緒に見てきましたが大事な要点だけまとめたいと思います。

起動から抽出準備

  • 電源のスイッチを入れてから抽出準備okまで約40秒
  • スチームに切り替えてからの待ち時間は約15秒

エスプレッソ抽出

  • 初めに蒸らしのお湯が少し出たあと、数秒後に抽出が始まる。

スチームミルク作成

  • 20オンスのピッチャーを使ってもちゃんとノズルが届く。
  • スチーム時間はおよそ40~60秒
  • ラテアートは十分可能

実際にやってみると電源を入れてから豆を挽いて一杯作り終わるまで5~6分ぐらいでしょうか。

今回も含めてもう十数回カフェラテなど淹れていますが特に問題なく、むしろ快適に使っています。

正直な感想、家庭用のマシンでここまでちゃんとしたカフェが作れるとは思っていなかったので驚きが一番です。

自分はいつも業務用マシンで淹れたコーヒーを飲んでいますが、それと比べてもほぼ遜色のない一杯が作れます。
(もちろん業務用とはエスプレッソの質や気圧のパワーや安定感。そして連続して何杯も作れるなど性能は雲泥の差になります。)

初めての家庭用エスプレッソマシンなので他のマシンとの比較はできないのですが、

家でこれだけクオリティの高いエスプレッソやカフェラテが作れる。

それだけで自分は購入して良かったと思っています。

後は予算と性能を加味してどのエスプレッソマシンを買うかになりますが、自分は4万円台でこの性能のマシンを買えて値段以上に満足しています。

ただこれより安いマシンもありますし、高くて性能の良いマシンもあります。

色々検討して納得して購入して欲しいです。

この記事がそんなエスプレッソマシン選びの参考になれば嬉しいです。

この悩んでいる時間も楽しんで、是非あなたのスタイルに合ったマシンを手にしてみて下さい。

自分も実際に自宅でカフェラテやラテアートを楽しめるようになってQOLがグンと上がりました。

それでは最後まで読んで頂いてありがとうございました。

※※2023年8月1日追記※※

デディカアルテを使って、より洗練されたラテアートをする為に必要な器具だったり、コツなどを別記事に上げました。

購入を考えている方は是非こちらも読んで参考にして下さい!

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この記事を書いた人

norino
norino
barista/cafe
普段はエスプレッソ専門。自宅ではハンドドリップ、フレンチプレス。
自身の知識と経験から特に初心者~さんにコーヒーの楽しみ方をお伝えしていけたらと思っています。