副腎疲労とコーヒーの関係。その疲れの原因はコーヒーのせい?

今日は自分も含め、毎日コーヒーを飲んでいる方にも是非知って欲しいと思って記事を書いています。
コーヒーのメリットに関しては当ブログ含め色々と情報がありますが、
そのデメリットに関してもきちんと理解した上で上手く付き合っていく事が大切だと思っています。
率直にお伺いして、
あなたは最近疲れが全く取れない、だるい、不安感が強いなどの症状はありませんか?
ほとんどの方はコーヒーを飲むと集中力が上がるし、やる気や元気が出てくると思っていますよね。
実際その通りだし、自分もコーヒーを飲むと目が覚めて集中力が上がるのでその効果は実感しています。
ですが逆にコーヒーを飲まないとやる気や元気が出ないといった事もありますよね。
そこで今回のテーマとなる『副腎疲労』です。
副腎疲労ってちょっと聞きなれない言葉かもしれませんが、実はこの副腎疲労によって体調不良を起こしている方が非常に多いと言われています。
なので今回はこの『副腎とは何?』という所から『副腎疲労とコーヒー』とどう関わっていくべきかについてまで話していきたいと思います。
少し長い記事になりますが、最近なんとなく体調不良を感じているという方は是非最後まで読んでいって下さい。
目次
副腎とは?
まず副腎とは、腎臓の上部にある小さな内分泌臓器でホルモンなどを分泌しています。
副腎は皮質と髄質からできていて、それぞれ
- 皮質→アルドステロン・コルチゾール・副腎男性ホルモン
- 髄質→交感神経ホルモン(アドレナリン・ノルアドレナリン)
こうした生命活動を行う上で不可欠なホルモンを分泌する非常に重要な臓器となります。
一つ一つ説明していくと非常に長くなるので今回はこの中でも特に重要なコルチゾールに焦点を当てて説明していきます。
生きていく上で不可欠なコルチゾール
コルチゾールは俗にストレスホルモンとも言われています。
人間はストレスを感じるとコルチゾールを分泌してストレスに対抗しようとします。そしてストレスから身を守ります。
その他にもコルチゾールはストレスから身を守る他に、糖利用の調整、血圧を正常に保つなど非常に重要な役割を果たしています。
まさに生きていくのに不可欠なホルモンと言えます。
副腎疲労になるとどうなるか?
こうして生きていく上で不可欠なコルチゾールを分泌する副腎が副腎疲労になるとどういった事になっていくのか。
副腎疲労になると、
コルチゾールの分泌が悪くなり、ストレスに対して上手に対処できなくなります。
また慢性疲労やうつ・不安・無気力などの精神疾患、食欲不振など様々な症状が出てきます。
ホルモンバランスが崩れてしまっている状態なので気づかない内に体調不良を引き起こしてしまうのです。
副腎疲労の原因
副腎疲労の原因は様々ですが、一般的にこのような要因が挙げられています。
- ストレス
- 偏った食習慣
- 運動不足
- 腸内環境の乱れ
- カフェインの過剰摂取
やはり一般的に言われる規則正しい生活が非常に重要になります。
ただ最後のカフェインの過剰摂取に関しては見落としがちで、今回の記事のテーマでもあります。
規則正しい生活を送っていて、夜もきちんと眠れているのに何故か疲れが取れない。
そして毎日のコーヒーが習慣化している。
こういった方は副腎疲労になっている可能性もあります。
副腎を健康に保つ為には?
それでは副腎を元気に、健康に保つ為にはどうすればよいのか?
それは先ほどお伝えした通り規則正しい生活を送る事が一番の予防になります。
なるべくストレスを避けて、睡眠、食事、運動を心がける生活を送る事が大切です。
また副腎に負担をかける食べ物として、
ソーセージやハムなどの加工食品・ジャンクフード・スナック菓子などが挙げられているので心当たりのある方は気を付ける必要があります。
逆に副腎に必要な栄養素としてはマグネシウム・ビタミンB・ビタミンCなどがあります。
マグネシウムは大豆や海藻類に、ビタミンBは豚肉や卵。
そして何より大切なのはやはりしっかり寝る事。睡眠になります。
副腎とコーヒーの関係
これまでは副腎と副腎疲労に関して解説してきました。
それではこれからが今回の記事の本題でもある『副腎とコーヒーの関係』について話していこうと思います。
まず先に言っておかなくてはいけないのは、
コーヒー自体が悪い訳ではなく、『コーヒーに含まれるカフェインが副腎に負担をかける』という点です。
①疲れている副腎にカフェインを摂取すると副腎はさらに疲弊して、適切なホルモン分泌ができなくなる
↓
②そうすると慢性疲労やメンタルの不調を引き起こす
↓
③その疲労感を緩和する為にさらにカフェインを摂取する
↓
④慢性的な副腎疲労、カフェイン依存症になる
カフェインの覚醒作用などにより一時的に疲労感がなくなったり集中力が上がったりする反面、実は副腎に対しては負担をかけています。
カフェインはよく「元気の前借り」とも言われていますよね。
こういった理由から慢性的に疲労感が抜けないといった場合にはコーヒー(カフェイン)が関係している場合があります。
カフェインとコルチゾール
カフェインが副腎に負担をかけて副腎疲労を助長する事は分かりました。
もっと具体的に説明すると、カフェインにはコルチゾールの分泌を促す働きがあります。
なので本当は必要のない場面でも副腎にコルチゾールを過剰分泌させることになります。
こうしてコルチゾールの過剰分泌により副腎は疲労して、正常なコルチゾールの分泌ができなくなるのです。
カフェインを摂取すると元気になる理由の一つにこのコルチゾールの分泌を促す作用というものも関係しているのかもしれないです。
副腎疲労とコーヒーとの付き合い方を考える
ここまでの説明を聞くとコーヒーを飲むのが怖くなったり、コーヒーが悪者に感じてしまうかもしれません。
ですが過度にコーヒーを飲む事を怖がったりする必要はありません。
コーヒーにはカフェイン以外にも多くのメリットがありますし、必ずしも副腎疲労に直結している訳ではありません。
ただコーヒーの飲みすぎ、カフェインの取り過ぎにはこうした副腎疲労を引き起こす原因になっているという事は知っておくべきだと思い今回記事にしました。
それでは私たちはどのようにコーヒーを付き合っていけばいいのか?
その考え方の一部をこれからいくつか話していこうと思います。
1日のカフェイン摂取量を守る
まず一番大切なのは、
一日のカフェイン摂取量を守るという事です。
副腎疲労の原因の項目の所にも書いてあった通り、多量のカフェインはその分副腎に大きな負担を与える事になります。
なのでコーヒーにして一日1~2杯ぐらいに抑えておくと特にカフェインの過剰摂取には気を使わなくても大丈夫かと思います。
ただカフェインの耐性には個人差があるので、自分の体質、体調に合わせて調整するようにして下さい。
自分のようにエスプレッソなら2~3杯飲めるけどドリップコーヒーは一杯飲み切るのにも苦労するという人もいます。
詳しくはこちらの記事を読んでみて下さい。
デカフェ・カフェインレスコーヒーへの代替
もしカフェイン摂取が心配ならデカフェやカフェインレスコーヒーを選ぶのも一つの選択です。
最近はデカフェの製法も進化して、
デカフェは美味しくないという常識も変わってきています。
自分は通常のコーヒー豆と一緒に必ずデカフェもストックしておくようにしています。
夜にどうしてもコーヒーが飲みたくなった時などに便利ですし、
一日に何杯もコーヒーを飲むという方は、その内の一杯をデカフェに変えるだけでもかなり体調に変化があるかもしれません。
なるべく午後のコーヒーは避ける
副腎を健康に保つためには睡眠が重要という話をしました。
このなるべく午後のコーヒーは避けるというのはカフェインにおける睡眠への影響を考えての事です。
詳しくはこちらの記事『【何時までにコーヒーを飲む?】現役バリスタと考えるカフェインのメリットとデメリット。』に書いていますので興味のある方は是非読んでみて下さい。
ただ個人的には午前中にコーヒーを飲んでも、やはり全く飲まなかった日の方が睡眠の質が高まる気がしていています。
なので本当に不眠に悩んでいる方は一度コーヒーを止めてみて睡眠にどう影響するか試してみるのをお勧めします。
カフェイン断ち
そしてすでに謎の慢性疲労や不安感、食欲不振などに悩まされている方にはカフェイン断ちをお勧めします。
自分は元々パニック障害を持っているのでメンタルが弱っているなと感じた時にはこのカフェイン断ちをやっています。
するとカフェを飲まないだけでソワソワ感や不安感が軽減するのをすぐに実感する事ができます。
逆に一杯のカフェを飲むだけでも刺激に敏感になるので大事な用事がある時などはなるべくコーヒーを飲まないか、デカフェを利用する事にしています。
副腎疲労がどのぐらいで回復するかを調べてみたら早くて半年~1年以上と書いてありました。
ですが、実感として数日カフェイン摂取を止めるだけでも大きな効果を感じる事ができています。
なのでもし今、副腎疲労のような症状に悩んでいる方がいらっしゃったら是非一度カフェイン断ちをしてみて下さい。
もしかしたら多少なりとも改善するかもしれません。
自分の適正量を知って上手く付き合っていく
ここまで色々と副腎疲労とコーヒーの関係を見てきましたが、一番は自分のカフェインの適正量をきちんと知って上手に付き合っていく事だと思います。
実際にコーヒーを止めて慢性疲労や不安感が緩和したという方も居ますし、でもだからと言って一生コーヒーを飲まない!なんて事はあまりにも残酷ですよね、、
正直な話、自分自身は恐らく軽度の副腎疲労であると思っていてカフェイン断ちをすると倦怠感や不安感もかなり軽減します。
ただやはりコーヒーは飲みたいですよね。
なのでそこは自分の体調と相談しながら、体調が優れないなら少しコーヒーを数日止めておこうとか、デカフェに代替してみようなど色々と工夫していくのが良いと思っています。
何事もそうですが、
やり過ぎ、飲みすぎは身体に毒。という事で、いい具合の距離を保ちながら今度もカフェを楽しんでいければと思っています。
カフェイン依存症になっていて、尚且つ副腎疲労の症状のある方は一度お医者さんに相談してみるのもいいかもしれません。
それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました。
また別の記事でお会いしましょう!
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