現役バリスタによるWPMミルクピッチャー徹底レビュー(HC7107シャープスパウト)

やっと手に入れましたWPMミルクピッチャー!

という事で実際に使ってみて数日経ったので使用感や皆さんの気になっているであろう点を徹底レビューしていこうと思います。

自分が今回買ったのは【WPMミルクピッチャーHC7107MGシャープスパウト さくら 450ml】になります。

いくつか型番があって型番により注ぎ口の形が違うので購入を考えている方は注意して下さい。

実は自分もこのピッチャーを購入するに際してネットやSNSで色々口コミやレビューなど調べてみました。

でも自分が本当に欲しい情報が見つからず購入するのにかなり悩みました(^-^;

なのでこの記事ではバリスタ目線から形状の特徴や、あとは実際にラテアートを描くのに適しているのかを詳しく書いていこうと思います。

このピッチャーを買おうとしている方は現状のピッチャーに納得できてない方が多いと思います。

なので350ml・600mlピッチャーと比較しながら見ていきます。(なぜかこの比較をしている方がいなかったんですよね…)

是非参考にしてみて下さい!

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WPMミルクピッチャーとは

WPMミルクピッチャーを聞いたことないという方も多いと思います。

WPMは香港発のコーヒー器具を専門に扱っているブランドになります。

その中でも現在はラテアートの描きやすさに重点を置いたミルクピッチャーを作っていることで注目されています。

実際に日本だけでなく海外のバリスタさんも多くこのWPMのピッチャーを使っていてInstagramなどでも使用しているのをよく見かけます。

容量は450mlを中心に展開していて液面とピッチャーの口が近づきやすいように注ぎ口に向かってナナメにカットしてあるのが特徴です。

HC7107
HC7106
HC7122

この三つの型番によって注ぎ口の形が違い、好みによって選ぶ事ができます。

今回自分はこの中で一番注ぎ口がとがっている型番HC7107シャープスパウトを購入したのでその紹介をしていきたいと思います。

WPMミルクピッチャーの形状(350ml・600mlピッチャーとの比較)

それではまず一番気になっていると思う形状に関する項目を見ていきます。

このピッチャーを買おうと悩んでいる方はすでに一つや二つミルクピッチャーを持っている方が多いと思います。

なので他の容量のピッチャーとの比較を画像多めに紹介していきます。

デロンギ 350ml ミルクピッチャー
Revolution 600ml ミルクピッチャー

今回比較するミルクピッチャーはこの二種類を使っていきます。

高さ

手前から並べてみるとこんな感じになります。

ラテアートをやっている方ならわかると思うんですけど350mlピッチャーだと高さが低くてスチームの時にミルクが噴き出してこぼれてしまうんですよね。

ただ家庭用エスプレッソマシンだと20オンス(600ml)のピッチャーは少し大きい気がしていてこの450mlはまさに痒いところに手が届くといった感じです。

注ぎ口の一番高い部分が20オンスピッチャーの高さとほぼ同じぐらいの高さでこれなら吹きこぼれる心配はありません。

注ぎ口・くちばし

左下がWPMミルクピッチャーです。

他のピッチャーよりくちばし部分の掘りが浅く、液面に近づけやすくなっています。

注ぎ口は少しめくれていて、これがすごくいいんです。

最近のミルクピッチャーはこのめくれている形のものが少なくて自分はずっとこれを探していました。

このかえしのお陰で液面と注ぎ口がより近づけやすくなります。

ハンドル

ハンドル部分に関しては350mlだと男性の自分だと指が三本で握るのに対して、この450mlだとしっかりと4本の指で握ることができます。

20オンスピッチャーとほぼ同じハンドルの大きさです。

内側の目盛り

ピッチャー内側に180mlのラインで目盛りが付いています。

自分はあまり使わないですが、慣れていない方やきっちり測りたい方にとってはいい目安になると思います。

底面

ピッチャーの高さがほぼ20オンスのピッチャーと同じなので、その分ボトムが小さくなっています。

なので形状としては20オンスピッチャーが底広がりなのに対してWPMピッチャーはそのままシャープな寸胴型となっています。

どちらの形の方がスチームを回転させやすいかの議論はありますが、自分が実際に使ってみたところ形状による回転のしやすさの差はありませんでした。

形状というよりWPMピッチャーの方が容量が少ないのでその分勢いよく回る印象です。

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【業務用エスプレッソマシン】ラテアートを描いてみる

それでは実際にラテアートをやっていきたいと思います。

自分の腕前に関してはInstagramに毎日投稿していますので良ければそちらも見てもらえればと思います。

Instagram→https://www.instagram.com/norinocafeblog/

ラテアートしやすいのかどうか?このピッチャーを購入しようと考えている方の一番関心のある点ですよね。

ちなみに使用しているラテボウルは全て8オンスカップになります。

ミルクを入れてみた様子(240ml)

まずこれはいつも店で使っている20オンスピッチャーに240mlのミルクを入れた様子です。

自分はいつも少し多めのこのミルク量でスチームしているので今回もこの量でやっていきます。

そのままWPMピッチャーに移してみました。

意外なことに20オンスピッチャーと同じ感覚(くちばしのちょっと下辺り)でミルクを入れて大丈夫そうです。

この高さがあるなら業務用マシンの強いスチームで回してもこぼれないですね。

一杯目(完全初見)

いつも使っている20オンスピッチャーと同じ感覚で注いだらピッチャーが小さいぶん勢いがつかずに絵柄が上の方にまとまってしまいました。

なるほど流し込める流量も小さくなるのでそこは意識して注がないと対流がつきにくくなってしまう訳ですね。

でもファーストインプレッションはかなり良かったです。

カップの角度と一番初めの流し込むミルクの量を多めに意識すればそこは改善できるはずです。

二杯目

一杯目の失敗を活かして注ぎはじめを意識して修正しました。

今度はちゃんと全体に大きく描くことができました。

ただ今度は逆に液面とピッチャーの注ぎ口が近すぎてウイングのレイヤーがあまり入りませんでした。

ただピッチャーが小さく流量も小さい為、細かい部分のコントロールはめちゃめちゃやり易かったです

三杯目

レイヤーをもっとはっきり出したかったのでウイング部分を描く時に少し液面との距離を離して注いでみました。

二杯目より少しくっきりレイヤーが入っています。

正直自分のラテアートレベルだともうずっと使っている20オンスピッチャーと同じぐらいのレベルで描けてしまっています。

細かいラテアートをする方はもっとこのピッチャーの特徴を活かせると思います。

当然と言えば当然かもしれないですけど業務用エスプレッソマシンでは問題なく、むしろメインで使えるピッチャーです!

うん、買って正解でした!

【家庭用エスプレッソマシン】ラテアートを描いてみる

もしかするとWPMミルクピッチャーの購入を考えているのは家庭用エスプレッソマシンで使いたいという方の方が多いかもしれません。

実は自分も家庭用エスプレッソマシンでメインに使いたいと思ってこのWPMミルクピッチャーを購入しました。

20オンスピッチャーでは大きすぎて家庭用エスプレッソマシンのスチームのパワーでは攪拌が弱くなってしまうというのがあって、450mlという丁度良い容量のミルクピッチャーがこのWPMピッチャーでした。

実際やってみて格段にミルクの質が良くなりました!

小さいぶん回転力も上がり、家庭用エスプレッソマシンのパワー不足を上手くカバーできているように感じます。

しばらくずっとスチームミルクに苦戦していましたが、このピッチャーのお陰で悩みから少し解放されました。

うまくミルクが作れずに350ml・600mlピッチャーで苦戦している方はこのWPMピッチャーに変えると自分のように案外早めに解決できるかもしれないです。

ちなみに自分の使っている家庭用エスプレッソマシンはデロンギ・デディカアルテです。

別記事に詳しく書いているので興味のある方はこちらから読んでみて下さい。
現役バリスタがDeLonghiデディカアルテを実際に使ってみた評価・レビュー

家庭用マシンのミルクピッチャーにお勧め!

結論として数日使ってみた感想になりますが、

家庭用エスプレッソマシンで使うミルクピッチャーを探しているならWPMミルクピッチャーが最適で最強です!

業務用エスプレッソマシンはパワーが強いので20オンスピッチャーでも問題ないですが、家庭用エスプレッソマシンはそうはいきません。

実際色んなピッチャーを試してみましたが、家庭用マシンには家庭用マシンのパワーに見合った大きさのピッチャーを使うのが良さそうです。

このピッチャーは容量、サイズともに家庭用エスプレッソマシンにピッタリでした!

あと軽いので女性の方にもお勧めです。

家庭用マシンでスチームに苦戦している方には是非一度使ってみて欲しいです。

自分もまだ慣れていっている途中ですが使いやすいという事は間違いないです。

ラテアートをやるのにミルクピッチャーは一番大事な器具です。

もしWPMが気になっていて、購入を悩んでいる方にこの記事が参考になってくれていれば嬉しいです。

Amazonでは扱いが少なく、楽天が種類やカラーが豊富だったので楽天のリンクを貼っておきます。

型番違いもあるので形状や値段だけでも見て検討するのも全然アリだと思います。

では他にも色々なコーヒーに関する記事を上げているので良ければ読んでいってみて下さい。

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この記事を書いた人

norino
norino
barista/cafe
普段はエスプレッソ専門。自宅ではハンドドリップ、フレンチプレス。
自身の知識と経験から特に初心者~さんにコーヒーの楽しみ方をお伝えしていけたらと思っています。