同じコーヒー豆なのに深煎りと浅煎りで量(グラム・質量)が違うのは何故?
コーヒー豆100gを買ったのに計ってみたら100gないんだけど何故?
自家焙煎のお店でコーヒー豆をその場で焙煎してもらって家で量ってみたらグラムが違うといった経験ありませんか?
また浅煎りの豆でコーヒーを淹れる時に同じグラムなのに量が少なく感じた事などあるのでは?
実は深煎り豆と浅煎り豆とでは質量が違い、同じ豆でも浅煎り豆の方が深煎り豆より重いんです。
なので同じ豆を使っていても焙煎度合いにより同じグラムでも使用する豆の量が違うという事になります。
自分も実際、コーヒーを淹れていて「あれ?15gなのに量少なくない?」と思った事があります。
その時は勘違いか測り間違えかなと思っていたんですけど、実は実際に使用していた豆の量が違っていたんですよね。
その理由を先にお答えすると、
コーヒー豆は焙煎時間が長いほど豆の中の水分が蒸発していき軽くなります。なので浅煎り豆はまだその豆の内部に水分を多く含んでいて長く焼かれた深煎り豆より重い、という事になる訳です。
なので当然同じ15gでも浅煎り豆と深煎り豆とは使用する豆の量が違ってきます。
ただそう言われても実際にその違いがどのぐらい違うのか分からないですよね。
なので先日、ちょうどアイスコーヒー用とエスプレッソ用に使おうと思って同じ豆を100gづつ焙煎度合いを変えて購入したのでそれで実際に比べていこうと思います!
焙煎度合いの違う同じ豆100gづつ購入したものを実際に測って抽出してみる。
同じ豆を100gづつ、
左側はミディアムロースト(中浅煎り)、右側はフルシティロースト(中深煎り)で購入しました。
この袋をよく観てみると100gでお願いしたのに初めの時点で水分の蒸発量で軽くなるのを想定して生豆を105gにして焙煎してくれています。
そしてきちんと1~2割程度目減りする事も記載されています。
これは親切ですよね!
では実際にどのぐらい違いがあるのか見ていきます。
ミディアムローストの方は98g
フルシティローストの方は95g
袋を含めてのグラムになるけど焙煎の浅いミディアムローストの方が3gほど重いという結果になっています。
きちんと計ってコーヒー豆を使っているのに、なぜか最後計算が合わずにハンバな豆が残ったりするのはこれが原因だったんですね。
せっかくなのでこのままカフェラテを淹れていきます。
同じ15gで一杯淹れるのにこの質量差がどのぐらい関係するのか見ていきます。
見た目には気持ち深煎りの方が膨張して豆の粒が大きくなっている気がします。気持ち豆の量多い?
いや、見た目にはほぼ使用量の違いは分からないですね、、
削ってみても見た目でその差は全く分からないです。
ただこのタンピングの時点でかなり差が出る結果になりました。
焙煎の浅い方が明らかに量(カサ)が低いです!
これ色んな焙煎度合いの豆でエスプレッソを淹れていると頻繁にこの差を感じるんですよね。
ただこれが抽出に影響するのか、このまま抽出していきます。
抽出に関しては元々深煎りの方が多くガスなどを含んでいるのでクレマが厚く出やすいです。
それを考えると両方ともちゃんとした抽出をできています。
カフェラテ完成です!
当然と言えば当然ですが浅煎り、深煎り両方とも美味しく抽出できました。
なので浅煎りの方が見た目の量が少ないからといって本来15gで抽出していたのを16gに増やしたりする必要はない、という事です。
そう考えると浅煎りの方がグラムでいうと少し多く入っているのでお得な感じがしますよね(笑)
でもそれは本当にちょっとの差なので自分が飲みたいコーヒーに合わせて焙煎してもらうのがいいと思います。
という訳で今回は深煎り豆より浅煎り豆の方が質量(グラム)が重いというお話でした。
今回使用しているエスプレッソマシン、グラインダーなど別記事に詳しく書いていますので興味があれば覗いていってみて下さい。
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