現役バリスタによる家庭用エスプレッソマシンでおうちラテアート講座①
今回は家庭用エスプレッソマシンでラテアートをされている方向けの記事になります。
既に家庭用エスプレッソマシンでラテアートをしているけど中々上手くいかない。
こういった悩みを抱えている方は多いと思います。
自分も家庭用エスプレッソマシンである程度ラテアートをできるようになるまでは色々と苦労しました。
特に家庭用エスプレッソマシンを買ってラテアートに挑戦するとして、エスプレッソマシンに慣れていないとそもそもその素材ややり方が正解なのかの判断も難しいですよね。
なので今回はラテアートのテクニックや技術面ではなく、エスプレッソ~スチームミルクまでの基本的な手順と、その素材の出来を確認していこうと思います。
どんなに上手にラテアートを描ける技術を持っていてもエスプレッソやスチームミルクが良くなければいいもをの作ることができません。
なので中々上手くラテアートができない方はまず一度立ち止まって、ちゃんとエスプレッソの抽出ができているか、ラテアートができるスチームミルクを作れているかを確認してみましょう。
今回自分の使用している機材
- De'Longhi/デディカアルテ-EC885J
- ソリス/スカラプラスコーヒーグラインダー
- WPMミルクピッチャー/HC7107シャープスパウト
- 別売りボトムレスフィルター使用
豆の分量やグラインダーの挽き目、ミルクの量などは自分がいつもやっている分量で紹介していきますので、他のエスプレッソマシンを使っている方はご自身の環境によって調整して頂ければと思います。
同じマシンや電動グラインダーを使っている方はそのまま参考になると思います。
今回の目次
エスプレッソを抽出する
まずは綺麗なラテアートをするのに一番大事なエスプレッソを抽出していきます。
このエスプレッソがきちんと抽出されないとどんなに綺麗なスチームミルクを作って技術があったとしても良いラテアートを描く事ができません。
またラテアートだけでなく味に直結するものなのできちんと抽出していきましょう。
コーヒー豆15g
自分はコーヒー豆の量は15gで固定しています。
毎回同じように安定したエスプレッソを抽出するには毎回同じグラムで固定することが大事です。
面倒臭いかもしれませんが毎回きちんとスケールで計量しましょう。
今回自分はポストコーヒーさんのグアテマラ・ダークローストを使用します。
浅煎り豆でももちろんラテアートできますが、深煎り豆の方がくっきりとしたコントラストを出すことができます。
ソリスグラインダーの挽き目調整
ソリスの挽き目は2.5に合わせます。
エスプレッソの調整は基本的にこのグラインダーの挽き目で行います。
今回は深煎りの豆を使用するので挽き目を2.5にしましたが、中煎りを使用する場合は挽き目2、浅煎り豆を使用する場合は挽き目1にするなど焙煎度合いによって調整します。
この挽き目を間違えると全くクレマのないエスプレッソや、逆に過抽出されたエスプレッソができたりします。
使用するポルタフィルターによっても挽き目が変わりますので自分の使用するポルタフィルターに合わせて挽き目を考えていきましょう。
エスプレッソ抽出
このぐらいきちんとクレマのあるエスプレッソが抽出されるとラテアートも綺麗に乗ってくれます。
もし自分と同じデディカを使っていて付属の増幅弁付ポルタフィルターを使用している方はこのようにサラサラで綺麗なエスプレッソの抽出が難しいかもしれませんが、もちろんそれでもラテアートをすることはできます。
ただストレスなくラテアートをしたい!美味しいエスプレッソを飲みたい!と思うのならばやはりボトムレスフィルターに変更する事をお勧めします。
詳しくは別記事「デロンギデディカにボトムレスフィルターは必要か?現役バリスタが回答します。増幅弁とは」こちらをご覧下さい。
スチームミルクを作る
きちんと美味しいエスプレッソの抽出ができたら今度はスチームミルクを作っていきます。
このスチーム作業がまた難関となっています!!
自分も実際に自分でやるまでは家庭用エスプレッソマシンで良いスチームミルクを作るのがこんなに難しいとは思っていませんでした(^-^;
一般的にはテカテカでサラサラのミルクが良いとされていますが、そんな単純なものではなく人それぞれの正解があると思っています。
ただ基本は同じなのでもしスチームに苦戦している方は参考にして下さい
ミルクの分量確認
自分はいつも少し多めの240mlぐらいのミルクでスチームしています。
ミルクが少なすぎても多すぎてもスチームが難しくなるので一番自分のいいミルク量を決めて、毎回同じ分量でスチームする事をお勧めします。
コーヒーのグラムもそうでしたが、毎回同じ分量で再現度を高くしていきます。
スチームミルクを作っていく
Instagramに今回の記事の内容を投稿しています。
スチーム動画をアップしているのでスチームノズルの位置や、空気の入れ具合などを参考にして貰えたらと思います。
エスプレッソ抽出の動画も一緒の投稿に上げているのでそちらも是非みてみて下さい。
ミルクピッチャーを叩き・攪拌する
スチームだけではまだ大きな泡が残っているので、ミルクピッチャーを手で蓋をしてテーブルに底をガンガン!!そして手動で回して攪拌していきます。
するとこのぐらいテカテカのミルクになってくれます。
自分は少し泡を多め、温度も高めが好きなのでこのぐらいですがもっと泡が少なくてもラテアートができる方はその方がミルクが流れてラテアートもしやすいと思います。
ラテアートを描いて完成
後は好きなラテアートを描いて完成です!
エスプレッソとスチームミルク、この二つのどちらかが良くないと綺麗なラテアートを描く事ができません。
技術がなくて上手にラテアートができないといった方は、もうそれは修行あるのみです(^-^;
でもこうしてちゃんとした素材を作れるようになれば後は練習し放題です!
自分も毎日練習していますし、お互い楽しくラテアート頑張っていきましょう★
ミルクピッチャー内の残りのミルクを確認してみる
注いだ後のミルクピッチャーの残ったミルクを確認してみると自分の作ったスチームミルクがどうだったのか復習する事ができます。
スチームに失敗した時はこのミルクピッチャーの内側にもっとキメの粗いミルクの泡が残っています。
今回自分の使用している機器の紹介
今回は家庭用エスプレッソマシンでラテアートをする為に一番大事なエスプレッソ、スチームミルクの話をしました。
ポイントは毎回同じ豆のグラム、ミルクの分量で挽き目を変えていき、再現度を高く少しずつ調整していく事です。
それでは最後に自分の使っている機器の紹介をしたいと思います。
もしこれからおうちラテアートをしたいと思っていて何を買おうか悩んでいる方は参考にして下さい。
■WPMミルクピッチャー/HC7107シャープスパウト
WPM ミルクピッチャー HC7107MG シャープスパウト さくら 450ml
■La mellow(ラ・メロウ) デロンギ用ポルタフィルター51mm (フィルター付き)EC885/EC680/EC685用 ボトムレス
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